10代の頃、誕生日のお祝いにと空の写真集を贈ってくれた友人がいた。とても嬉しかったので、選んでくれた理由を尋ねてみると、僕がいつも空を眺めているから、というものだった。いまでも毎日空を見て、風の匂いや湿り気を感じては天気を考えてみたり、なんとなく気になる空を見つけると自然と写真を撮っている。常にめくるめくすがたかたちを変える空の捉えどころのなさが、人間がコントロールできないことの象徴のように思えて、そこに惹かれているのかもしれない。